母が進行性核上性麻痺(仮)→大脳皮質基底核変性症(仮)になった

1960年生まれの母が突然難病を発症してからの記録

介護タクシー

介護タクシーには、以前一度世話になった。

大きな車で、運転席よりも後ろの空間が大きく取ってあって、人が車椅子に乗ったまま乗り込めるようになっている。

車の後ろのところを開けて、上下するステージみたいなものがあって、そこに車いすを載せる。そうして、専用のシートベルトで車椅子を固定し、足元にあるフック付きのワイヤーのようなものでも、車いすを固定する。そうして、ステージを上に上げて、そこからスムーズに車の中に入れてもらえる。

介助者は、隣に通常の座席が設置してあって、並んで乗れるようになっていた。

 

今回、精神的身体的に、母の午前中の通院のために、ベッド⇔車いす車いす⇔車、車⇔病院の車いすの母の移動、プラス、家から出る時に即席のスロープのようなものを設置したり片づけたりする、プラス、この時期なので、群がってくる蚊を撒く、(プラス、母の喉のガラガラ音が最近は常にあるので、その音を横で聞きながら気が狂いそうになりながら運転、プラス、車の中に蚊が入ってきた場合は空間用殺虫剤をプシュッとやる、プラス……)のようなことをやり遂げる自信がなく、介護タクシーをお願いすることにした。

元気な時ならなんてことないけど、今は、考えるだけでつらく、無理だった。

詳しくは前回の記事参照。

neurodegenerative-disease.hatenablog.com

介護タクシーは検索すると色々と出てくる。個人でやっているところも多いみたいで、いついつの何時頃は空いてますかと聞いて何軒か電話をかけてみた。

住所と名前、駐車場所を伝える。

ありがたいことに、お願いすると、家の中に入ってきて、ベッドから車いすに移すのを手伝ってくれるサービスも込みとのこと。(患者の体格にもよるみたいだけど。)

 

家から病院の往路はそのような感じで、病院からの復路は、時間が読めないということもあるので、どうすればいいですかと聞くと、他の予約などがあると動けないけれど、電話を入れて待っていてくれたら、順番に迎えに行きますとのこと。ありがたい。

 

今日、朝の9時30分から母の手術事前検査があったので(幸運なことに、前回の検査で検出された細菌感染などはなかったので、手術は予定通りできそう)、朝から介護タクシーにお世話になった。私は朝フラフラで笑顔を作る余力もなく、ヘロヘロした話し方しかできなかったのが本当に申し訳なかったけれど、タクシーの方は要領が分かっていてテキパキと助けてくださり、車内のエアコンの調子も気にかけてくれて、涙が出るほどありがたかった。

病院からの復路もとてもスムーズ。病院のロビーで待っていてくださいねとのことで、ロビーまで迎えに来てくださった。

 

病院の待合室での時間も、母は、喉のガラガラ音が出ている。音量が大きくなったり小さくなったりはあるけれど、すぐ隣についていてあげたいけれど、前回、そうしたら、気が狂いそうになってしまったので、今日は少し離れたところに母の乗った車椅子を置いて、私は少し離れた椅子に座って待っていた。

申し訳ない。母に申し訳なくてそれだけでもつらくなる。

でも色々と天秤にかけた結果、今日は気が狂わないためにそうするしかなかった。