母が進行性核上性麻痺(仮)→大脳皮質基底核変性症(仮)になった

1960年生まれの母が突然難病を発症してからの記録

「膀胱留置カテーテル」(というらしい)を取り付けてもらった

家庭での注意事項としては、

 

チューブを引っ張らないこと。

チューブを屈曲させないこと。

チューブを身体などで押しつぶさないこと。

蓄尿バッグは身体(ベッド)の上に置かないこと。

蓄尿バッグは床に付けない位置に固定すること。

定期的に溜まった尿を廃棄すること。

 

尿道にチューブが入っていて、膀胱の中で風船状に膨らませるストッパーがあることで、チューブが出てこないようになっている、とのこと。尿は膀胱に溜まることなく、でき次第、チューブを通って袋に溜まる。チューブが引っ張られる状態になると、この風船状のストッパーが尿道を傷つけてしまう恐れがある

 

看護師さんの観察によると、母の場合、

尿は1日で1100mlくらい袋に溜まる。

今日は5時間で350ml溜まった。

夜に多く出る印象がある。

 

注意事項の「チューブを引っ張らない」に関して、意図的に引っ張ることはないにしても、身体を動かしたり、横を向けたりするときに意外と引っ張られてしまうことが多いみたい。たしかに、気を付けていないと、チューブが突っ張ってしまいそう。

 

袋に近い方のチューブは比較的頑丈で太いものを使っているみたいだけど、身体に近い方のチューブは、細くて柔らかい。尿道から出たチューブを内腿にテープで固定してもらっているが、その固定部分やズボンのゴムのところなど、チューブが方向転換されたり、圧迫されがちなところは注意が必要な様子。細くて柔らかい部分は、簡単に折れたり圧迫されたりしてしまいそうだし、そうなると、尿が上手く流れなかったり、チューブに入りかけた尿が逆流してしまって、細菌感染の原因となる

 

逆流を防ぐために、また、袋は必ず身体より下の位置にしておくこと。床にべったり置くのも良くない。母は先週末の金土日の泊まりの間にこのカテーテルを装着してもらって、今日、カテーテル付きとしては初帰宅だった訳だけど、スタッフの人が、写真のように、S字フックでベッド脇の柵のところに袋をぶら下げてくれた

 

家での作業としては、チューブをつないだことにより、おむつの交換の回数が減る見込み。袋に溜まった尿を捨てる作業は、消毒など慎重な作業が必要なので、毎日、訪問看護師の人やデイサービスの人がやってくれるそう。本当にありがたい。

 

袋に溜まった尿に関して、浮遊物が多くなったり、赤っぽくなったら(血が混じっているのが疑われる場合)、連絡してくださいとのこと。

 

私は今個人的に忙しいこともあって、母のことに関してフルでは動けていないんだけど、本当にいろんな人が助けてくれて、こうやって、いろんな人によって、まだ意識も感覚も感情もある母は、生かされている。

 

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